実写版『アラジン』観ました。1992年アニメ版『アラジン』の実写化。
アニメ版を観た時の感動は無いだろうから観るべきか迷ったのですが、ガイ・リッチー監督なのが気になったので、字幕版の上映があれば観ようと決めてました。
ALADDIN 2019年米 128分
ストーリー
砂漠の王国アグラバーに暮らす貧しい青年アラジンはひょんなことから王女ジャスミンと出会い恋に落ちる。王の座を狙うジャファーは魔法のランプを探しにアラジンを危険な洞窟へ行かせるが、ランプを手に入れたアラジンはランプの魔神ジーニーに王子にしてもらいジャスミンの元へと向かうが・・・・・。
キャスト
主人公アラジン役にメナ・マスード、王女ジャスミンにナオミ・スコット、“ランプの魔人”ジーニーにウィル・スミス、ジャファーにマーワン・ケンザリ、ダリアにナシム・ペトラド。
監督は『シャーロック・ホームズ』『コードネーム U.N.C.L.E.』のガイ・リッチー。
ネタバレあり辛口感想
実写版『美女と野獣』を観た時も思いましたが、キャストはアニメ版のイメージを損なわず歌も上手いし、実写で描くリアルさにアニメ版の楽しいシーンはそのままで感心しました。ただ、ストーリーは同じなので意外性はなく、感動再びって事にはならないんですよね〜。
今回も砂漠やパレードのシーンでは実写の迫力が活きているし、ダンスシーンはアニメ版の名シーンを再現していて笑えるし、アニメ版で感動したシーンは実写によってよりロマンティックになりました。でも、やはりアニメ版の時の感動は無かった。
リメイクなので、アニメを実写にするだけではなく、何か捻りが欲しかったですね。
ほぼアニメ版に忠実に作ってあるので、ガイ・リッチー監督らしさっていうのもそれほど感じられなかった。
キャストはみんな良かったと思います。予告では”青いウィル・スミス”にしか見えなかったジーニーも、歌も踊りも出来てアニメチックなシーンも違和感なく演じられるというところでベストな人選だったと思うし、誠実なアラジンも気の強いジャスミンも合っていたと思います。ジャファーは思っていたより若かったですけどね。
洞窟のシーンでジーニーがランプの説明を歌でするところで、歌声が自分の脳内で勝手にロビン・ウィリアムズの声で流れて我ながらビックリ。それくらいアニメ版の印象と感動が強くて、この映画の感想もアニメ版を見ている人と見ていない人では大きく変わりそうな気がします。
1991年の『美女と野獣』、1992年の『アラジン』この時のディズニーは全盛期ではなかったでしょうか。『美女と野獣』はアニメ作品で初めてアカデミー賞の作品賞にノミネートされたし、この2作のアラン・メンケン作曲の歌は全ディズニー作品の中で個人的には一番よく聴いたし好きな歌曲です。
6月14日(金)に地上波で、1992年アニメ版がノンカットで放送される様ですので、ぜひ見て比べてみたいですね。