イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの自伝的な作品と言われている「デイヴィッド・コパフィールド」を映画化した『どん底作家の人生に幸あれ!』を観ました。原作は未読。
エンドクレジットのSpecial Thanksに、ラジオドラマ「Cabin Pressure」(ベネディクト・カンバーバッチがドジな堅物機長を演じてます)のジョン・フィネモアの名前がありましたよ。
THE PERSONAL HISTORY OF DAVID COPPERFIELD 2019年英/米 120分
ストーリー
父を早くに亡くしながらも、優しい母と家政婦と3人で幸せに暮らしていた少年デイヴィッド・コパフィールド。しかし母が暴力的な男と再婚したことで人生は一変。都会の工場へ売り飛ばされ、強制労働を強いられる。おまけに里親は借金まみれの極貧男だった。それでもたくましく成長したデイヴィッドは、母の死をきっかけに工場を脱走し、唯一の肉親である裕福な伯母のもとに身を寄せる。そして伯母の援助を得て上流階級の名門校に通い始めるデイヴィッドだったが…。
キャスト
デイヴィッド・コパフィールドに『ホテル ムンバイ』のデヴ・パテル。家政婦のペゴティにデイジー・メイ・クーパー、下宿先のミコーバーにピーター・キャパルディ、伯母のベッツイにティルダ・スウィントン、Mr.ディックにヒュー・ローリー、Mr.ウィックフィールドにベネディクト・ウォン、アグネスにロザリンド・エリーザー、親友のスティアフォースに『ダンケルク』のアナイリン・バーナード、悪人ユライア・ヒープにベン・ウィショー、ドーラにモーフィッド・クラーク、他「ゲーム・オブ・スローンズ」のグウェンドリン・クリスティーなど。
監督は『スターリンの葬送狂騒曲』のアーマンド・イアヌッチ。
ネタバレ感想
ぶっちゃけ、ディケンズは1作も読んでいません。(>_<)
「クリスマス・キャロル」はなんとなく話を知っている程度、他の映画化された作品も見てなくて。(・・A;)あせあせ
なので新鮮には観られましたが、舞台劇のように人種関係ないキャストに最初は戸惑いました。
裕福ではないまでも家政婦がいる家の出なのに、継父に実家から追い出され、ロンドンで預けられた先のミコーバーは借金で首が回らない。いきなり瓶詰め工場で働かされるってどんだけ〜、と思いましたが、昔読んだり「世界名作劇場」のアニメで見た「小公女」や「小公子」なんかも裕福な暮らしから一転、召使いにされたりしていたっけ。
ああ、そういう世界線なんだと納得。
個性豊かなキャストに負けず劣らず、山あり谷ありの波瀾万丈な半生。
あんなに夢中になったのに、そぐわないからと言って退場した婚約者のドーラが可哀想だった(確かに彼女はあの環境ではやっていけないとは思ったけど)のと、デイヴィッドの実家の相続権が最後まで気になってしまいましたとさ。