RBG追悼2本目『RBG 最強の85才』(ネタバレ感想)

RBG追悼2本目『RBG 最強の85才』(ネタバレ感想)

先月亡くなった”RBG”こと合衆国最高裁判所陪審判事であるルース・ベイダー・ギンズバーグの本人や周囲の人々のインタビューなどで綴ったドキュメンタリー。
2018年第91回アカデミー賞長篇ドキュメンタリー賞ノミネート作品。


RBG 2018年 98分

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ストーリー

ルース・ベイダー・ギンズバーグはニューヨークのブルックリンで誕生、大学で教育を受けている間に夫マーティン・ギンズバーグと出会い結婚、ハーバードロースクールを卒業するが雇ってくれる法律事務所がなかったので法律学の教員となる。
最高裁判所でいくつかの訴訟に勝訴した後、ジミー・カーター大統領により連邦裁判所の判事に任命され、最終的にビル・クリントン大統領により最高裁判所の判事に任命される。

ネタバレ感想

ドキュメンタリーなのでネタバレも何もないのですが。( ̄∀ ̄*)イヒッ
コチラを先に見ちゃうと映画の印象が変わってしまうと思い先に見た『ビリーブ 未来への大逆転』、主演の夫婦役の2人も素敵でしたが、やはり実物とは違いますね。
(夫婦の身長差はいい線いってましたね^^;)
ルースはとても小柄で生真面目で根は引っ込み思案な方だそう。夫のマーティンは正反対の性格で、明るくて押しが強くユーモアたっぷり。お互いに唯一無二の存在だったようで、生涯オシドリ夫婦でした。2人の子供や孫たちにも恵まれました。

キャリアとしては、最高裁判所でジェンダー差別に関する6つの裁判のうち5つに勝訴。その中の一つが『ビリーブ 未来への大逆転』で描かれた訴訟でしたがは、介護ではなく育児でした。原告者のインタビューに当時の写真や音声など、彼女の人生を通して、時代背景も見えてきます。
ジミー・カーター大統領により1980年にコロンビア特別区巡回区連邦控訴裁判所判事に指名され、夫の広報活動によって1993年、クリントン大統領によって連邦最高裁判事に指名。彼女の発言は若い世代にも影響を与え、”ノートリアス・B.I.G”をもじった”ノートリアス・R.B.G”と呼ばれ、一躍ポップカルチャーアイコンにもなりました。

このドキュメンタリーで彼女のインタヴューを見ていると、人間性の素晴らしさを感じます。オペラを愛し、笑顔を絶やさず、政敵と親友になるという懐の広さ。
2度のガンとの闘病の後は、筋トレに励むなど精力的でした。

本当に惜しい方だったと思う反面、彼女自身は充実して悔いのない人生だったのではないでしょうか。
ご冥福をお祈りします。

 

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