やりきった感大 『ハスラーズ』(ネタバレ感想)

やりきった感大 『ハスラーズ』(ネタバレ感想)

遅れて公開の『ハスラーズ』を観ました。本当は『ハリエット』を初日に今治市まで遠征して観る予定だったのですが、前日のドタキャン(公開延期)で(~_~;)
コチラも観る予定だったので繰り上げました。公開延期ラッシュが止まりませんね〜。

HUSTLERS 2019年米 110分 PG 12

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実話ベースのお話。
(モデルになった人に許可を取らず、事実と違う描写があるので訴訟問題になったという噂ですが)
ローリーン・スカファリア監督と主演のジェニファー・ロペスはオスカーノミネート確実と言われていたのに選考にもれた事で批判が起きました。

ストーリー

ストリップクラブで働き始めたデスティニーは、客をつかむのに苦労していた。トップダンサーのラモーナと出会い、彼女からダンスや客の見分け方など教わり、稼げる様になったと思った矢先、リーマンショックによる大不況が押し寄せる。一度は引退したラモーナ達だったが、他に稼げる仕事もなく、不況を招いたウォール街の男たちから大金を巻き上げる計画を企てる。

キャスト

ラモーナにジェニファー・ロペス、デスティニーに『クレイジー・リッチ!』のコンスタンス・ウー、記者のエリザベスにジェイソン・ボーンシリーズのジュリア・スタイルズ、他キキ・パーマー、リリ・ラインハート、リゾ、カーディ・B
監督はローリーン・スカファリア

ネタバレ感想

搾取されてきた側が、逆にカモる事で富裕層(この映画の場合、不況を起こした当事者達)に復讐するわけですが、この話も『パラサイト 半地下の家族』的ですよね。
バレない様に上手くカモを選んでいたのですが、やり過ぎて綻びができ、最後には捕まってしまい家族であった仲間もばらばらに。

オーシャンズ系コンゲームの要素のあるサクセスストーリーであり、ラモーナとデスティニーの友情の話でもあり家族の話でもあります。
男性が主人公なら似た様な展開の映画もありましたが、主人公が女性達というのがやはり今の映画ですね。

ジェニファー・ロペスが50歳なのにゴージャスなストリッパー役というのが話題ですが、キャリア史上最高と言われている演技でも魅せてくれます。
コンスタンス・ウーは自分はこの映画が初めて。
ジュリア・スタイルズが良いとこのお嬢様役なのは分かる気がします。

女が団結し強く賢く生き抜いた映画とも言えるし、ラストに救いもあるのですが、同じ時代を生きてきた者としてなんだか手放しでは喜べず。
ストーリー的にはちょいほろ苦ですが、演技や完成度は高くて、やり切った感もある天晴な映画でした。

 

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