実話の重み『ホテル ムンバイ』(ネタバレ感想)

実話の重み『ホテル ムンバイ』(ネタバレ感想)

3本目は『ホテル ムンバイ』。2008年に無差別テロの襲撃を受けたインドの5つ星ホテルで起きた実話の映画化。やはり実話の重みがあって、ハラハラで見応えありました。
旅先でテロに遭う可能性を考えると他人事では無いですね。

HOTEL MUMBAI 2018年オーストラリア/アメリカ/インド 122分 R 15+

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ストーリー

2008年、イスラム過激派によりインドで同時多発テロが勃発。大都市ムンバイでは、駅や有名レストラン、5つ星ホテルなどが襲われる。その中の一つタージマハル・パレス・ホテル”にもテロリストが押し入り、ホテル内には500人以上の宿泊客と従業員が取り残される。テロリストたちが次々と無慈悲な殺害を重ねていく中、従業員たちはホテルマンとしての誇りと信念で宿泊客を守るために命をかける。

キャスト

ホテルに勤めるアルジュンに『LION/ライオン ~25年目のただいま~』のデヴ・パテル。料理長にアヌパム・カー宿泊客の夫婦にアーミー・ハマーナザニン・ボニアディ、彼らの子供のナニーにティルダ・コブハム=ハーヴェイ、他ジェイソン・アイザックスなど。
監督はアンソニー・マラス

感想

恥ずかしながら、2008年にインドで同時多発テロが起こったのはニュースで聞いたかもしれないけれど、あまり印象に残っていませんでした。
まったくの突然の攻撃で、無防備な一般市民や旅行者が無差別に殺されていく怖さ。
頼りになるはずの警察や軍隊も、想定外の攻撃になす術もなくパニック状態。
そんな状況の中、自分達しか頼る者がいない宿泊者の為に、逃げ出さずに最善を尽くしたホテルマン達。
最近では、「お客様は神様」精神は、モンスターカスタマーを作り出す様な気がしていましたが、テロが起こってもホテルマンの精神を貫いた人達の真摯さが伝わってきました。
テロ実行犯も、ほとんどが若い青年で、彼らもまた犠牲者でした。

史実ということは置いといて、映画については、アーミー・ハマー夫妻の子供と一緒に隠れているナニーが、子供の口を塞いで窒息死させるんじゃないかとヒヤヒヤ。
映画の中で描かれる宿泊客のエピソードは、どこまでが実話なのか分かりませんが、何かやってくれそうな期待だけさせたジェイソン・アイザックのキャラはなんだったんだ?

10年以上経つ現在でも、テロは無くなるどころか増えている気がします。
今の日本でテロがもし起こったら、この映画の様に警察も自衛隊も即座には動けない気がしました。考えるとつくづく恐ろしいです。

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