狂気へ導く魔のホテルへ 『シャイニング』(ネタバレ感想)

狂気へ導く魔のホテルへ 『シャイニング』(ネタバレ感想)

ドクター・スリープ』を観る前に「シャイニング」の原作本は再読して、映画版の方は見ないつもりでした。だってね〜、映画版と本ではラストも全然違いますしね。(^_^;)
(本は手元にあるけど、映画はソフトも録画も手元に無かったからという噂も^^;)
ちょうどBSプレミアムで映画版を放送したので結局そちらも再見。結果的には映画版も見ておいて良かったです。

THE SHINING 1980年英 119分

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映画版『シャイニング』

スティーブン・キングの同名小説の映画化でありながら、テイストも結末もかなり違っているスタンリー・キューブリック監督作の映画。キングは改編にひどく怒っていて、自分でTVシリーズを作ったくらい。
上記のポスターのシーンが有名ですが、他にも廊下に双子とかエレベーターから血がどば〜のシーンとか、映画をご覧になってなくても知ってるシーンは多いと思います。
最近では『レディ・プレイヤー1』にこの映画のシーンが多数出てきましたよね。

あらすじ

コロラド州の山中にあるオーバールック・ホテル。あまりに雪深いため冬季は閉鎖される。閉鎖している間の管理人として、ジャック・トランスが雇われ、妻ウェンディと息子ダニーと一緒にホテルに滞在することに。かつての管理人は妻と双子の娘を殺し自分も自殺するという曰く付きの仕事。最初は順調に思われたが、次第にジャックが妻と息子を疎む様になり、ある日オノを片手に2人に迫る。

キャスト

ジャック・トランスにジャック・ニコルソン。妻ウェンディにシェリー・デュバル、ダニーにダニー・ロイド、ハロランにスキャットマン・クローザース、アルマンにバリー・ネルソン、ロイドにジョー・ターケルなど。
監督は『時計じかけのオレンジ』『2001年宇宙の旅』等のスタンリー・キューブリック。

ネタバレ感想

正直なところ、再見するのがちょっと億劫だったんですよね〜。
だって怖いもん!この映画は怖いと刷り込まれてますもん!
まずジャック・ニコルソンってだけでも怖いし。この役の彼は表情がコロコロ変わるし、本当にイっちゃってる演技で怖い。なんでも、狂気の演技のために同じシーンを190回も演じさせられたりしたらしく、本当に頭がおかしくなりかけたとか。
他のキャストも同じ様な演出でかなり精神的に追い詰められた様。

音楽も怖い!静かな雪山のホテルに突如絶対何かが起こりそうな音楽が鳴り響く。

初めてこの映画を見た時、ハロランがあっけなく殺されてしまうのに愕然。
陽気(暑い)なフロリダに居るのに、ダニーの助けを求める声に応えて、死ぬかもしれないと分かっていながら極寒のホテルへ戻ってくるハロランを、あっさり殺してしまうんですよ!酷すぎる!と思いました。(T_T)

酷すぎるという点ではジャックの扱いも酷い!
原作のジャックは常に良い父親であろうと努力するし、ホテルがダニーを殺させようとするのに最後の最後まで抵抗して、犠牲になって死ぬのに、映画では鬼畜のままだし死に方もちょっとマヌケ。(>_<)

と、原作ファンとしては、かなり納得できない映画なのですが、
原作と切り離して考えると、生を感じさせない映像や、音楽の効果的な使い方、印象的なシーンの数々で、これほどパロディやオマージュにされる映画もそれほどないだろうと。
ホラーの金字塔と言われるのも納得だなとは、再見して思いましたです。

 

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