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海の民とは 『オデュッセイア』(ネタバレ感想)

映画の旅

クリストファー・ノーラン監督の話題作『オデュッセイア』を観ました。
3時間、ファンタジー好きなのに割とホラーな展開で、結構疲れました(;-_-) =3 フゥ

The Odyssey 2026年米 172分

ストーリー

「トロイの木馬作戦」で10年に及んだトロイア戦争を勝利へと導いたイタケの王、オデュッセウス。ようやく妻と息子の待つ故郷へ急ぐ彼だったが、その道中で一つ目の巨人、巨人の騎士団や魔女、セイレーンに荒れ狂う海の怪物などの試練に遭遇する。一方、故郷イタケでは、王妃ペネロペが夫の帰還を待ち続けていたが、オデュッセウスは人々から既に死んだと思われており、ペネロペのもとにはアンティノオスをはじめ王位を狙う求婚者が詰めかけ、王宮に居座り続けていた。そんな中、息子のテレマコスは父の帰還を信じ、その消息を求めてスパルタへと向かう…。

キャスト

オデュッセウスに『最後の決闘裁判』のマット・デイモン、妻ペネロペに『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイ、息子テレマコスに『スパイダーマン』のトム・ホランド、求婚者アンティノオスに『TENET テネット』のロバート・パティンソン、盲目のエウマイオスに『ジョン・ウィック』のジョン・レグイザモ、女神アテナに『デューン 砂の惑星』のゼンデイヤ、スパルタ王に「パニッシャー」のジョン・バーンサル、妻ヘレナに『クワイエット・プレイス:Day1』のルピタ・ニョンゴ、女神カリュプソに『エイペックス・プレデター』のシャーリーズ・セロン、兵士シノンにエリオット・ペイジ、魔女キルケに『ザ・ホエール』のサマンサ・モートン、オデュッセウスの副官に『イエスタデイ』のヒメーシュ・パテル、ペネロペの侍女に『MaXXXine マキシーン』のミア・ゴスなど。
撮影は『オッペンハイマー』のホイテ・バン・ホイテマ、音楽はルドウィグ・ゴランソン、監督はクリストファー・ノーラン

ネタバレ感想

西洋最古の古典とされる古代ギリシアの二大叙事詩の一つ、ホメロスの「オデュッセイア」が原作。
イタケ島の王オデュッセウスはアガメムノン王に招集されトロイア戦争へ出兵、10年にわたり膠着したトロイア戦争を終結に導いたのはオデュセウスが考えた「トロイの木馬作戦」。この奇襲によりギリシャ軍は勝利し、ようやく故郷への帰路につくが、戻るまでに更に10年掛かった物語。
過去を忘れ女神カリュプソと共に島で暮らすオデュッセウスが、過去を思い出すかたちで語られます。

トロイの木馬については、ギリシャ軍が撤退したように見せかけて、兵を中に忍ばせた巨大な木馬を女神アテナへの奉納物として残し、トロイア城内へ持ち帰らせ中から奇襲を仕掛けて戦争に勝利したことは何となく知っていました。知恵(作戦)の勝利と例えられる話ですが、本作ではこの作戦が人道的にも宗教的にも間違いだったとオデュッセウスが後悔しています。
狩りをする時でさえ、弓を撃つ前に警告するために弦を鳴らすのがフェアだと言っていたオデュッセウスなので、信仰心につけ込んだ騙し討ちの作戦を後悔するのも納得ですし、女子供まで殺すなよ。

そんなオデュッセウスでも海神ポセイドンを怒らせたことで航海中数々の困難を招き、兵を全員失ってしまいます。仲間からの人望がなくなり、飢えのため禁忌を犯す仲間が次々と倒れ、孤立するオデュッセウス。
不吉な予言にもなすすべがなく、誇りも気力も仲間も失っていく彼を、観ている我々も結構しんどい。
航海中に起こることは神からの一方的な試練ではなく、人間の愚かさが招いた結果。魔女キルケに動物にされるくだりは、ちょっと気持ち悪くて画面観られず。(>_<)

イタケではオデュッセウスの帰りを待つ妻ペネロペと息子テレマコスが、客人を歓待すべしという「ゼウスの掟」に従い、不埒な求婚者たちを追い出せず、つけこまれ好き勝手されています。3年も待っている彼らもそろそろ痺れを切らし、父の消息を聞きに旅立つテレマコスを殺害しようとします。
最後には戻ったオデュッセウスに皆殺しにされる求婚者たちですが、アンティノオスがなかなかの卑怯者っぷりでした。

島へ残ったものが恐れる「海の民」とは、帰郷途中略奪を繰り返した彼らの事。兵士も求婚者も皆自分が行ったことへの代償を払わされます。オデュッセウスは王に戻らず、息子を王にして残し、冥府で約束したとおり亡くなった者たちを弔うために西へ出航します。
結局、求婚者を退けながら夫を待ち続けたペネロぺと、物乞いに扮したオデュッセウスに気づいた老犬が一番賢かったということだったかも。

コメント

  1. どらごんづ★ より:

    今回の作品の題材をよく知らないので、神話アドベンチャー?と思ってました。
    まあそうなんですけど、ファンタジー設定も多いのに、妙に現実的に見せるから、歴史物にも見えちゃう。
    予習したけど、余り頭に入らず、勢いで鑑賞。
    でも今作で「オデュッセイヤ」という物語に興味がわいたということに。
    それも聞いたことある名前や設定に、数多くの洋画がインスピレーション受けていたりするのも興味を持てました。

    ネームバリューある俳優さんも多いのに、物語を全然邪魔してなくて良かったですね。
    長尺映画でしたが、全然飽きなかったです。

    ちなみに字幕監修している藤村シシンさんの解説動画がわかりやすくて面白くておすすめです。

    • 木蓮 木蓮 より:

      どらごんづ★さん

      神が表立って出てこなかったからか、神話な感じがあまりなかったですよね。
      しっかりファンタジーと分かるLOTRと何が違うんだろう?LOTRもリアルなところはリアルだったけど。
      みたいなことを考えてしまいました。

      SNSで盛り上がってる例の動画ですね。見てみます。

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