エルトン・ジョンの伝記映画『ロケットマン』を初日レイトショーで観ました。特にエルトン・ジョンのファンではないのですが、主演がタロン・エジャトンなので興味を惹かれて。個人的には『ボヘミアン・ラプソディ』よりコチラの方が刺さりましたね。
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ROCKETMAN 2019年英 121分 PG12
エルトン・ジョンについては
この映画を観るまでは、ダイアナ妃や著名人と仲の良い派手な衣装のおじさんという認識しかなくて(^_^;)。
ちょうどMTVが流行った80年代洋楽世代で、エルトン・ジョンよりはクィーンを聴いてました。(この映画の最後に出てくる”I’m still stannding”のMVは覚えていて懐かしかった)
タロン・エジャトンって?
『キングスマン』シリーズのエグジー役で一気にメジャーになった彼。アクションシーンで見せた身体能力の高さは、この映画のパフォーマンスにも活きてます。
ちなみに『キングスマン:ゴールデン・サークル』にはエルトンがカメオ出演。
アニメ映画『SING/シング』の中で、偶然なのかエルトンの”I’m still stannding”を熱唱して、これらの縁が今作の主演に繋がったのかしら。
イギリス史上初のスキージャンプオリンピック選手エディ・エドワーズを演じた『イーグル・ジャンプ』で共演したヒュー・ジャックマンのコンサートツアーにもゲスト出演したくらい歌の上手さには定評あり(『キングスマン』はもちろん『イーグル・ジャンプ』も面白いですよ。)
要するにタロン・エジャトンとは、一見ベイビーフェイス系なのに歌も上手くて身体能力も高い多彩な注目株。ロビン・フッドを演じた10月公開予定の『フッド:ザ・ビギニング』も楽しみ。
他のキャストは?
エルトンの曲の歌詞を担当する親友のバーニー・トーピンにジェイミー・ベル。
後にマネージャーとなるジョン・リードにリチャード・マッデン。(ジョン・リードは後にクィーンのマネージャーとなる人で『ボヘミアン・ラプソディ』でジョン・リードを演じたエイダン・ギレンとは「ゲーム・オブ・スローンズ」繋がり)
エルトンの母にブライス・ダラス・ハワード、父にスティーブン・マッキントッシュ、祖母にジェマ・ジョーンズ、レイにチャーリー・ロウなど。
監督は『イーグル・ジャンプ』『ボヘミアン・ラプソディ』のデクスター・フレッチャー。
感想(ネタバレあり)
元々ミュージカルはそれほど得意ではなかったのですが、この映画は歌声に聴き惚れてしまいました。その時の気持ちを演技と歌で見せてくれるので、エルトン本人の歌を聴くよりも胸に来ます。それくらいタロン君の歌とパフォーマンスが良かった。
ストーリー自体はかなり脚色されているみたいですが、エルトンとバーニーの愛を綴った映画でしたね。愛のない家庭に育ったエルトンには、ハンサムで優しくて自分のことを大事にしてくれて音楽の感性も合うバーニーの存在は、そりゃ惚れますよね。(観てるコチラもジェイミーにきゅんきゅん、心鷲掴み)バーニーがゲイではなかったのが最大の悲劇。
報われない愛に魔が差し、まやかしの愛を信じてしまったのがまた悲劇。(リチャード・マッデンの色気にもあてられ。『シンデレラ』の爽やか王子が成長してますね〜)結果、薬とアルコールでボロボロになるあたりのストーリーに意外性はないのですが、バーニーとの関係などやはり見ていて切ない。辛い半生を乗り越え、立ち直って晩年幸せになって本当に良かった。
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コメント
やっと観たよ~。もう切なくて、切なくて・・・なんか心情が胸に迫ってきたよね。
バーニー・・・(確かに惚れるわ)
もうずっと「ユア・ソング」と「I’m still stannding」が頭の中でグルグルですわ。
最後のMVはすごい再現! そうそう、あんな感じだった~と懐かしい。
そして本家エルトン版を観るとなぜか「いだてん」の、まーちゃんに見えてしまう?
keroちゃん
お〜、いだてん見てる!面白いよね。
そうそう、私もしばらくは頭の中で曲がぐるぐるだったわ。
切ないところがやっぱりきたよね。
久しぶりに恋心を刺激されたわ。
やっぱりエルトンの曲はいいですよね~♪
スーパースターの栄光と挫折と苦悩が赤裸々に描かれていましたが、今は立ち直って落ち着いて活動しているのを知っているだけに、感慨深いものがありました。
本人のプロデュースだけあって説得力がありましたよね。
choroさん
エルトンが天才でこんなに沢山知っている曲があったということに今更気づくという(・・A;)あせあせ
エンタメとしても見ごたえありました。
木蓮さん
私は洋楽に全然詳しくないので、観ていて「ほ〜、これもエルトン・ジョンの曲だったのかあ」の連続でしたが、そんな私でも楽しめました。エルトンに八つ当たりされても冷静なバーニー、いい人だ〜〜〜。
>ストーリー自体はかなり脚色されている
あ、そうだったんですね? 私は、「エルトンの実の父親と母親がまだご存命だったら、逆上されるだろうなあ」とか思いながら観てました。少ないセリフとシーンで、毒親っぷりを見事に表現してたんですもの。
>リチャード・マッデンの色気にもあてられ。『シンデレラ』の爽やか王子が成長してますね〜
リチャード・マッデンが相手じゃ、うっかりのせられてロクでもない契約書にサインしちゃっても仕方ないですね〜。にしても、クイーンとエルトン・ジョンの両方を手玉に取るとは、ジョン・リード、恐るべし。
hedgehogさん
私もエルトン・ジョンの曲はそんなに詳しくないのですが、そういえば『ライオン・キング』の”Circle of Life”もエルトンですよね。
ストーリーはかなり脚色されてると聞いたんですけど、時間軸がちがうとかかもです。毒親はどうなんだろ。可哀想過ぎましたよね。(;ω;)
ジョン・リードの話がどこまで真実なのかが一番気になるところですねっ!
木蓮さん
私はなんとエルトンがバーニーに性的にもそこまで惚れてるとはピンとこず、
本当に兄弟のような親友としての関係しか読み取れなかったニブチンです。
見た後に何かでそのことを知って、「ええええ?!」となりもう1度そこを押さえて鑑賞せねば、
とまた明日見直してきます。。。^^;
しましまさん
おぉ、早速明日!じっくり堪能してきてください。
バーニーが差し伸べた手を拒み続けたのは、そういうことなんでしょうね。
自分の気持ちを抑えないと辛いですもんね〜。
私は、バーニーの作る歌詞の内容が凄いという町山さんの解説を読んでビックリでした!