新海誠監督の『すずめの戸締り』を観ました。『君の名は。』も『天気の子』もも一つピンと来なかったのでどうしようかと思ったのですが、今までの中で一番良いという評判を聞いて。
評判どおり３作の中で一番面白かったです。
公式に注意喚起されていますが、地震と緊急地震速報が流れるシーンが割と頻繁にあります。
Suzume 2022年日本 122分
ストーリー
宮崎県の田舎町で暮らす17歳の岩戸鈴芽は、扉を探しているという宗像草太と出会う。山中の廃墟で古びた扉を見つけたすずめがその扉を開けると、中から何かが飛び出した。扉の向こうから溢れ出た災いを防ぐため、草太と共にその扉を閉じたすずめ。しかし草太は、突然やってきた謎の猫によって椅子に変えられてしまう。椅子になった草太を助けて猫を追い、宮崎から四国へ渡ったすずめだったが、そこでもまた扉が開き災いが溢れ出し……。
キャスト
すずめに原菜乃華、草太に「SixTONES」の松村北斗、猫のダイジンに山根あん、すずめの叔母環に深津絵里、環の職場の稔に染谷将太、愛媛で出会う千果に花瀬琴音、神戸のバーのママで2人の子持ちのルミに伊藤沙莉、草太の祖父に松本白鸚、草太の親友芹澤に神木隆之介、すずめの母に花澤香菜など。
音楽はRADWIMPS、監督は新海誠。
ネタバレ感想
人々に忘れられた寂しい場所に、「後ろ戸」が現れ、その扉から災い「ミミズ」が溢れ出す。
「ミミズ」が地上へ落ちると地震が起きる。
草太の家業は、災害を起こさないためにその扉を閉じる「閉じ師」。
扉の中の厄災を抑えるための楔が「要石」、その要石を抜いてしまったすずめは要石が変化したダイジン（猫）に好かれ、草太はダイジンによって椅子へ封じ込められてしまう。
ダイジンを追い、椅子になった草太と共に旅するすずめ。
公式からの地震の描写への注意喚起と映画冒頭の夢の場所から、東日本大震災が絡んでくると思ったのに、すずめが宮崎に住んでいるのであれっ？と思ったら、宮崎から愛媛、大阪、東京、東北へと旅をします。
行く先々で出会った人に親切にしてもらい、ロードムービーの趣なのも良かったです。
ツッコミどころがないわけではないのだけれど、それほど違和感は感じず。
恋愛色が強くないところも、個人的には◎。
違和感といえば、スナックのカラオケで懐メロが流れるのは納得できるのだけれど、草太の親友の大学生の芹澤が、車で昭和の懐メロばかり聴くのに違和感。
1970〜80年代の昭和の懐メロ、流行っているんですか？
あと、焼きうどんにポテサラって！(￣▼￣|||)
ダイジンがあざと可愛くて、すっかり騙されていた最後のオチに納得。
帰ることができなかった人々に合掌。
