身につまされまくる 『ファーザー』(ネタバレ感想)

映画の旅

珍しく今週末公開で観たい作品が3本あってどれから観ようか悩んだのですが、既にご覧になっている方も多い、今年のオスカーでアンソニー・ホプキンスが主演男優賞を受賞した『ファーザー』から観ました。
(そういえば、今年のオスカー授賞式はNHKで放送されたら見ようと思っていたはずなのに、すっかり忘れていて。授賞式見ないのなんて初めてかも。>_<)
実はホラーという噂も聞いていたので、気構えて観ましたよ。

THE FATHER 2020年英/仏 97分

 

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ストーリー

ロンドンに住む81歳のアンソニー。認知症が進み介護人では手に負えなくなり、娘のアンを悩ませている。アンは新しい恋人とパリで暮らすために新しい介護人としてローズを雇う。ある日、物音がするのでアンソニーが見に行くと、アンと結婚して10年以上になるという見知らぬ男が現れ、ここはアンソニーの家ではなく自分とアンの家だと主張。そして戻ってきたアンは全く知らない人物だった。

キャスト

アンソニーにアンソニー・ホプキンス、娘のアンに『女王陛下のお気に入り』のオリビア・コールマン
他「SHERLOCK」のマイクロフトのマーク・ゲイティス、ローラに『ビバリウム』のイモージェン・プーツ、ポールに『ジュディ 虹の彼方に』のルーファス・シーウェル、キャサリンにオリビア・ウィリアムズなど。
監督はフロリアン・ゼレール、自身が2012年に発表し高い評価を得た戯曲「Le Père 父」の映画化。

ネタバレ感想

認知症が進行している父親アンソニーと父親を心配しつつも自分の人生も取り戻したい娘アンのドラマ。
ヒューマンドラマでありながら、まるでサスペンスの様でもありましたね。

アンソニーの視点で進みますが、娘のアンが全く別の人物だったり、アンの夫と名乗る人物が家に居たり、その夫も2人、自分のフラットだと思っていたら、アンのフラットだったり、病院だったり。
観ている我々も、娘のアンはどちらが本物なのか、ルーシーはどこへ、アンに夫は居るのか居ないのか、どちらが本物の夫なのか、ローラもどっち、など分からないまま話は進んでいきます。
最後には何となく分かった気もしますが、結局ポールは実在してるのか分からないまま(パリの恋人?)。
フラットの内装とかも、自分の家だと思っている時と、アンの家の時とは違っていた様な〜。(・・A;)あせあせ

アンソニー・ホプキンスの演技は流石で、ちょっとはしゃいでいるかと思ったら次の瞬間には激昂しているなどの感情の起伏や、混乱したりショックを受けたり落ち込んだりの茫然自失状態もセリフがなくても伝わります。
その演技を受けるオリビア・コールマンも見事。

認知症の親を抱えている身としては、ちょっと辛い映画でしたね。
親の頭の中でこんな状況が展開していたらと思うと、もうお手上げだなって気になりました。


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コメント

  1. einhorn223 より:

    まさに、身につまされる映画でした。
    父娘の感動ものみたいな売り方に、期待せずに観に行ったのですが、絶望の絵解きみたいな展開は見応えがありましたし、色々な仕掛けが娯楽映画としても面白かったです。ラストのホプキンスを見てると、認知症の人の不安に気づかされるので、そういう人へ少しはやさしくしなきゃという気持ちにさせられました。(私の場合、後悔も含めて)

    • 木蓮 木蓮 より:

      einhornさん

      映画自体は見応えがありましたね。
      演技も素晴らしいだけに、身につまされましたね。
      私も治って欲しいと思っていろいろ言ってしまうのですが、試す様なことはもう止めようと思いました。誰にも起きる事だけど、老いって辛いですね。

  2. kero より:

    かなり翻弄されたよね。アンソニー目線だとわかって、さてどれが真実? アンソニーの思い込みもあるし。アンがポールとパリで暮らしているのは多分事実でしょうね。本当に認知症あるあるの連続で、辛くもあり共感もあり。
    本人も苦しいけど、アンの立場もキツイなぁと思ってしまいました。身につまされすぎる映画だったね。
    あ、アカデミー賞はBSで総集編があったのかな? 確か昨年は放映がなかったような。もう最近はWOWOWでしかやってないのかも。

    • 木蓮 木蓮 より:

      keroちゃん

      やっぱり〜、NHKBSでやるって話を聞いた覚えがなくてね〜。
      まあ、来年のことは来年考えよう。

      なかなか翻弄されたね。
      まだ人ごとの視線で観たけれど、そうじゃなかったらホント怖いよね〜。

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