第97回アカデミー賞で作品賞ほか計10部門にノミネートされている『ブルータリスト』を観ました。
上映時間215分にびびっていたら、流石に途中で15分のインターミッション(休憩)がありましたわ。

The Brutalist 2024年米/英/ハンガリー 215分 R15+
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ストーリー
ハンガリー系ユダヤ人の建築家ラースロー・トートは第2次世界大戦下のホロコーストを生き延びるが、妻エルジェーベトや姪ジョーフィアと強制的に引き離されてしまう。同郷のアッティラを頼ってアメリカのペンシルベニアに移住した彼は、著名な実業家ハリソンと出会う。建築家ラースローのハンガリーでの輝かしい実績を知ったハリソンは、彼の家族のアメリカ移住を助け、礼拝堂も備えたコミュニティセンターの設計と建築を依頼。母国とは文化もルールも異なるアメリカでの建設作業には、多くの困難が立ちはだかり疲弊していくラースローは…。
キャスト
ユダヤ人の建築家ラースロー・トートに『戦場のピアニスト』のエイドリアン・ブロディ、実業家ハリソンに『プロメテウス』のガイ・ピアース、トートの妻エルジェーベトに『博士と彼女のセオリー」のフェリシティ・ジョーンズ、姪ジョーフィアにラフィー・キャシディ、アッティラに『クレイブン・ザ・ハンター』のアレッサンドロ・ニヴォラ、ハリソンの息子ハリーにジョー・アルウィン、娘マギーにステイシー・マーティン、ゴードンにイザック・ド・バンコレ、レスリー・ウッドロウにジョナサン・ハイド、他ピーター・ポリカープ、ミヒャエル・エップなど。
監督は『ポップスター』のブラディ・コーベット。
ネタバレ感想
タイトルの「ブルータリスト」は、1950年代に見られるようになったコンクリート打放しの建築様式「ブルータリズム」から。
3時間35分のこの大作は、実在人物の伝記映画かと思っていたら、当時アメリカへ逃れてきた建築家たちをモデルにしたフィクションというのが驚き。
第二次世界大戦のホロコーストを逃れるためハンガリーからアメリカへ渡った建築家ラースロー。
自由の国に自由は無く、偏見と差別に満ち溢れている中で友人には見放され、怪我の痛み止めで手を出したドラッグに依存するようになる。そんな中、著名な建築家だった過去のラースローを認めてくれた実業家ハリソンからコミュニティセンターの設計を依頼される。ハリソンの人脈で妻と姪も呼び寄せる事ができ、いよいよ人生の再スタートを切れるかと思ったのも束の間、建設が捗らずハリソンとの関係も拗れていく。
キャリアも作品も人物も理解されない中でも設計は曲げず、孤独をドラッグで誤魔かしながら生きるラースローを演じたエイドリアン・ブロディと、理解者の様でいながら最初から狭量で胡散臭さ漂うハリソンを演じたガイ・ピアースの圧巻30年間の演技。
ゲイとは思えないハリソンがラースローをレイプした時の気持ちは、才能への嫉妬なのか、自分を曲げないラースローへの支配欲なのか。
序章・1部・2部と進み、エピローグで完成した建物と共に表彰されるラースロー、「大事なのは旅路ではなく到達点」の到達点というのはどこなんでしょうね。
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