ジェシー・バックリーがアカデミー賞主演女優賞を受賞した『ハムネット』を観ました。
この映画も喪失と再生を描いた作品でしたが、再生というより浄化と感じました。

Hamnet 2025年英 126分
ストーリー
1580年、イギリスの小さな村。森を愛し、未来が見える不思議な力を持つ女性アグネス・ハサウェイは、貧しいラテン語教師のウィリアム・シェイクスピアと出会い恋に落ち、結婚した2人は、3人の子どもに恵まれる。ウィリアムはロンドンで劇作家として働き、その間アグネスと子供たちは田舎のウィリアムの実家で過ごしていた。そんな中、イギリスをペストの流行が襲い…。
キャスト
アグネス・ハサウェイに『ザ・ブライド!』のジェシー・バックリー、ウィリアム・シェイクスピアに『偉人たち』のポール・メスカル、ウィリアムの母メアリーにエミリー・ワトソン、アグネスの弟バーソロミューに『ブルータリスト』のジョー・アルウィン、アグネスとウィリアムの息子ハムネットにジャコビ・ジューブ、舞台でハムレットを演じる役者にジャコビの兄ノア・ジューブなど。
監督は『ノマドランド』のクロエ・ジャオ。製作にスティーブン・スピルバーグとサム・メンデス。
ネタバレ感想
マギー・オファーレルの同名小説の映画化。彼女と監督のクロエ・ジャオが脚本を書いています。
シェイクスピアの有名戯曲「ハムレット」が誕生したきっかけとなった息子ハムネットの死を、妻アグネスの視点で描いています。
ほぼ一目惚れの様な形で結ばれたアグネスとウィリアム、当初は結婚に反対していた両家でしたが、長女が生まれる頃にはウィリアムの母メアリーもすっかりアグネスの味方に。
実家にいたままではウィリアムが腐ってしまうとロンドン行きを勧めるアグネス。
双子も生まれ、幸せいっぱいだったシェイクスピア家に、突然悲劇が訪れます。
側にいなかったウィリアムを責め、疎遠になる中、息子ハムネットの名をつけた新作の舞台が上映されると聞き、ロンドンへ行くアグネス。
子役が可愛い!特にハムネットが!
父ウィリアムから家族を守れと言われたからか、双子の妹の身代わりとなり天に召されるハムネット。
キャスティングが憎いですね。
舞台でハムレットを演じるのが実の兄なので、顔が似ているんですよね。
息子の名前を使ったことを怒っていたアグネスが、息子に似ているハムレットを見て、生前の息子の夢を思い出すあたりから、もう涙腺決壊。
すっかり劇に入り込み、最後ハムレットが死ぬシーンで思わず手を差し伸べるアグネス。
周囲の人も手を差し伸べ、その事に感動して涙するハムレット。
感動が感動を呼ぶシーンに、もう涙止まりません。
夫ウィリアムの悲しみをようやく理解したアグネス。
時に静かに時に激しく感情を表現するジェシー・バックリーがやはり圧巻でした。
アグネスに寄り添ってくれた義母エミリー・ワトソンも良かった。
この映画はぜひご覧ください。


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