アカデミー賞史上初めて、国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞、長編アニメーション賞の3部門ノミネートを果たした『FLEE フリー』、NHK Eテレで放送していたのを見ました。
結構見るのが辛かったですね。

Flugt 2021年デンマーク/スェーデン/ノルウェイ/フランス 89分
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ストーリー
父がタリバンに連行されたまま戻ることがなかったアミンは、残された家族とともに生まれ育ったアフガニスタンから脱出した。やがて家族とも離れ離れとなったアミンは、数年後たった1人でデンマークへと亡命する。30代半ばとなり、研究者として成功を収め、恋人の男性と結婚を果たそうとしていたアミンだったが、彼には恋人にも話していない20年以上も心に抱え続けていた秘密があった。親友である映画監督の前で、アミンは自身の過酷な半生を静かに語り始める。
スタッフ
監督:ヨナス・ポヘール・ラスムセン
脚本:ヨナス・ポヘール・ラスムセン、アミン・ナワビ(仮名)
エグゼクティブ・プロデューサーとしてリズ・アーメッド、ニコライ・コスター=ワルドー
ネタバレ感想
第94回アカデミー賞(2021年)ノミネート作品。
キャッチコピーの「故郷とは、ずっといてもいい場所」というのがすでに辛い。
映画の冒頭で「これは実話である 登場する人々の安全のため名前と場所を一部変更した」と流れます。
タイトルはFREEではなくFLEE、意味は逃走。
アフガニスタンからの難民でありゲイの青年アミン(仮名)とその家族に実際起こったことをアニメ化して描いています。ところどころで当時の実際の映像も流れます。
アミンは5人兄妹の末っ子、1980年代後半、長兄は既にスウェーデンに亡命していて、アミンは年老いた母と次兄、2人の姉とアフガニスタンで暮らしていましたが、ムジャーヒーディンの侵攻を逃れるため一家でロシアへ渡ります。
長兄の住むスウェーデンへ渡りたいけれど、観光ビザしかないため闇出国しかできず、長兄の仕送りでまず姉2人が命からがら渡り、続いて母と次兄とアミンが小船で出国しようとするものの遭難し、強制送還されます。次にアミンだけが偽造パスポートで出国しますが、スウェーデンではなくデンマークに着きデンマークで難民申請します。長兄と姉の居るスェーデンに辿り着くまで数年掛かります。その後母と次兄も脱出できたそう。
故郷と故郷での楽しい思い出も失くしたアミン一家。
長兄の住むスウェーデンへ辿り着くまでは長く厳しい道のりでしたが、辿り着けなかった人も少なくはないでしょう。
ロシアに住んでいる間、観光ビザが切れてからは何も出来ず、警官たちに金を取られたり暴力を受けたりの日々。
もしアミンがゲイであることがバレていたら、もっと酷いことになっていたでしょう。
20年以上経っても、恋人にも告げられなかったトラウマ、アニメでも辛さ厳しさが伝わりました。
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