軽く見るのにオススメ 『バスターのバラード』(ネタバレ感想)

軽く見るのにオススメ 『バスターのバラード』(ネタバレ感想)

Netflixで配信している「ファーゴ」のジョエル&イーサン・コーエン兄弟が製作・監督・脚本を手がけた西部劇アンソロジーの『バスターのバラード』を見ました。
第75回(2018年)ベネチア国際映画祭で脚本賞を受賞。第91回アカデミー賞脚色賞、歌曲賞、衣装デザイン賞ノミネート作品。

 

THE BALLAD OF BUSTER SCRUGGS 2018年米 133分
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ストーリー

 

6章構成の西部劇オムニバス。
「バスターのバラード」歌が好きな陽気なカウボーイ、バスターがあるバーで銃を向けられ…
「アルゴドネス付近」草原にポツンと立っている銀行に強盗に入ったカウボーイは…
「食事券」老いた興行師と四肢がない青年ハリソンはワゴン車で旅興行を続けるが…
「金の谷」山奥で砂金を掘り当てた山師は…
「早とちりの娘」アリスと兄のギルバート・ロングボトムはキャラバン隊と共にオレゴンへ向かうが…
「遺骸」フォートモーガンへ向かう馬車に乗り合わせた5人、内2人は賞金稼ぎで馬車の荷台に遺骸を乗せて…

キャスト

 

バスターにティム・ブレイク・ネルソン、カウボーイにジェームズ・フランコ、興行師にリーアム・ニーソン、ハリソンに『オールド・ガード』のハリー・メリング、山師にトム・ウェイツ、アリスにゾーイ・カザン、賞金稼ぎにブレンダン・グリーソンなど。
監督はジョエル&イーサン・コーエン兄弟。

ネタバレ感想

 

西部劇なので現代劇ほど違和感はないのですが、6話全て死が関わっています。
悲壮感はないけれど、死と常に隣り合わせな感覚。
死んでもしょうがないか〜という感じで話は終わります。

「食事券」で興行師がしそうな事は分かるのですが、ハリソンとはどういう関係かとか、結局興行師も騙されてるんだろうなとか想像させるだけで、話は早々に終わってしまいます。タイトルの意味がちょっと分からない。

世間知らずで呑気だと思っていたアリスの早とちりは可哀想でしたが、ありそうな話で笑えません。

「遺骸」は賞金稼ぎ2人は実は死神で、乗客をそのまま黄泉の国へ連れていくのかと思いましたが、到着したのはホテル。本当にホテルなのかそれとも実はあの世と疑いながら終演。

どの話もちょっとブラック風味で、教訓があるようで無いような感じがコーエン兄弟だな〜って気はしました。
まさに短編集を読んだようで、飽きずに最後まで見られましたよ。
キャストの意外な配役なんかも楽しかったです。
時間潰しにというと失礼だけど、気楽に見られる1本でした。

 

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