原作は面白いらしいのになぜ? 『THE INFORMER/三秒間の死角』(ネタバレ感想)

原作は面白いらしいのになぜ? 『THE INFORMER/三秒間の死角』(ネタバレ感想)

遅れて公開の『THE INFORMER/三秒間の死角』を、ほぼクライブ・オーウェン目当てでなんとか時間調整して観たのですが、『ジェミニマン』よりさらに出番が少なくて残念(>_<)

THE INFORMER 2019年英/米/加 113分

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ストーリー

トラブルに巻き込まれた妻を助けるために乱闘となり、相手が死んだことにより殺人罪で20年の罪となったピートは、FBIのウィルコックスから4年で仮釈放と引き換えに潜入捜査員になる事を持ちかけられ取引に応じる。ポーランド系マフィアの組織に潜入したピートは麻薬取引の現場で潜入捜査の警官を見つけ助けようとするが失敗し、マフィア・FBI・ニューヨーク市警から狙われる羽目に。

キャスト

ピートに『ロボコップ』のジョエル・キナマン、妻のソフィアに『ブレードランナー2049』のアナ・デ・アルマス、ウィルコックスに『プライベート・ウォー』のロザムンド・パイク、上司のモンゴメリーにクライブ・オーウェン、グレンズにコモンなど。
監督はアンドレア・ディ・ステファノ

ネタバレ感想

善人の主人公が悪人や馬鹿たちに裏切られ八方塞がりとなり、助かるために起死回生の一手に出るみたいなストーリーは割とよくある気がします。大体は最初に捕まったところ(無実だったり、嵌められたりするパターン多し)とか、FBIから取引を持ちかけられるところから始める映画が多いので、そこをあえて描いていないのは良し。

妻と娘を盾に取られてのっぴきならない状況に追い詰められていくのもよく見る展開。
ここでの目玉が原作小説のタイトルにもなっている「三秒間の死角」なんでしょうけど、この意味がちょっと分かりにくい。人質を取って立てこもった空調室で、外からの視線の角度などを測っていたのでその作戦のことだとは思うんですけどね。
だし抜けるもっと意外な展開があるのかと思っちゃった。

登場人物の掘り下げもあまりなくて、せっかくのクライブ・オーウェンもただの小物の悪役止まりで残念。キナマンアナロザムンド・パイクも最近役の幅を広げていて、旬なキャストが揃っていると思うんだけど、もう一つ活かしきれてない様な。
悪は壊滅され、主人公は無事解放され大団円みたいな結末は現実的ではないんだろうけれど、利権や欲まみれの世の中で正直者がばかをみるみたいな話も見ていてしんどくなってきましたね。

 

 

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