つげ義春の短編漫画「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」が原作の三宅翔監督新作『旅と日々』、旅とつけば観ないといけません。

旅と日々 2025年日本 89分
ストーリー
「夏の海で浜辺にひとりたたずんでいた夏男は、影のある女・渚と出会い、ふたりは何を語るでもなく散策する。翌日、再び浜辺で会った夏男と渚は、台風が接近し大雨が降りしきるなか、海で泳ぐふたり」。大学の授業で、つげ義春の漫画を原作に李が脚本を書いた映画を上映している。上映後、質疑応答で学生から映画の感想を問われた李は、自分には才能がないと思ったと答える。冬になり、旅に出た李は雪に覆われた山奥を訪れ、おんぼろ宿にたどり着く。宿の主人・べん造はやる気がなく、暖房もまともな食事もない。ある夜、べん造は李を夜の雪の原へと連れ出す。
キャスト
脚本家の李に『新聞記者』のシム・ウンギョン、宿の主人・べん造に堤真一、大学教授の魚沼に佐野史郎、劇中劇の渚に河合優実、夏男に髙田万作など。
監督・脚本は『夜明けのすべて』の三宅唱。
ネタバレ感想
実は、つげ義春もシム・ウンギョンも三宅唱監督も初めまして( ̄∀ ̄*)イヒッ
スイスで開催された第78回ロカルノ国際映画祭のインターナショナルコンペティション部門で、日本映画としては18年ぶりとなる最高賞の金豹賞と、ヤング審査員賞受賞というのと、評判が良いので興味をそそられて。
李が脚本を書いた夏が舞台の映画パートと、李自身が旅に出る冬パートで構成されている。
日本の風景なんだけれど、新鮮で異国にいるようにも感じられて、旅気分にしてくれます。
「トンネルを抜けると雪国だった」そのまんまの風景、綺麗で幻想的だけど、南国(日本の中の)育ちの自分としては、冬の雪国とか冒険過ぎる。
と思っていると、どこの宿も満室で泊まるところが無い!
ようやく辿り着いたのがべん造の宿。台所の土間の横の一間に囲炉裏を挟んでべん造と一緒に寝る有様で、本当に宿なのか疑わしい。
流れに身を任せていた李でしたが、困った状況を楽しみ始めたのか、話し下手だったのが饒舌に。
李の話に閉口したべん造が夜の散歩に誘います。その後起こることはさほど劇的では無いけれど、少しづつおかしみがあって、悲劇と喜劇はまさに表裏一体なんだな〜と。
表情で年齢も雰囲気も変わる河合優実も印象的ですが、表情がないようで豊かなシム・ウンギョンも良かった。
べん造は堤真一じゃない方が良かった気はしました。
原作も読んでみよう。



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