ブエンカミーノ 別れ、とうとう誰もいなくなった(Day12〜17)

サンティアゴ巡礼

BUEN CAMINO ブエンカミーノとは「よき巡礼を!」と声を掛け合う巡礼者の挨拶。カミーノを歩いていて、追い抜かれる方も追い抜く方も「ブエンカミーノ!」と言い合う。地元の人も頑張れよ的に声をかけてくれる言葉。

9月13日(土)Ages→Burgos(ブルゴス)22.2km(難易度3)

起床、咳が出初めて嫌な感じ。手持ちのパンを食べて出発。
霧が深いし山道の足元も悪くて苦労した。
開いていた店で朝食していたら見知った顔が続々とやって来た。

ミックスジュースとボカディージョで8€、面白い店主だったけどちょっと高いし、トイレットペーパーもなかった。
店を出ると寒い。気温を確認したら12℃、ジャケットを羽織る。

10時過ぎに国道沿いまで出ると、陽が差し始めようやく暖かくなってきた。


歩いているとマッツがやってきて、またしばらく話しながら一緒に歩く。今日の目的地Burgosは大都会で、休日を取って観光する巡礼者が多い。休むのか聞かれ、そのつもりと伝えると、もう会えないねと言われる。彼はフィステーラまで歩きたいので休まず歩くらしい。Los Arcos以降毎日一緒に歩く時間が有り、いろんな話をして楽しかったのだけれど、彼の様に休まず歩き続ける自信はなく、ちょうど風邪のひき始めの気配もするので、残念だけどハグして別れた。

Burgos到着、都会は町の端から中心までが遠い。


教会でスタンプをもらっていたら、BeloradoとAgesで同宿だったカナダ人女性に宿を聞かれ、同じだったので一緒に向かう。1時間くらい掛かった。
受付が13時からでまだ開いていなかったので、宿の1階のバルで先に昼食。

Hostel Catedral Burgos 23€
商店街の像、誰?

ブルゴス大聖堂の見学は明日にするとして、街中を少し散策し、18時前に夕食を。
Restaurante El Soportalでメヌー(前菜・メイン・デザートにパンと飲み物がついた定食)

ガスパチョ、サーロインステーキ、チーズケーキ、どれも美味しかった♪

土産物屋でようやくリュックに付ける巡礼者のシンボルの貝も買った(1€)

9月14日(日)Burgos 休養日

寝てても良いのに日頃5時起きなので自然と目が覚める。みんななかなか起きないのは休むからか?昨日一緒に来たカナダ人女性だけ7時20分頃静かに出発した。
そしてまたトイレットペーパーが切れている(>_<)。

近所に朝食に行きアサイーボウルがあったので食べる。あれ?甘い!ここでも知ってる顔がどんどんやって来て、ミュリエルやミーガン、デヴィッドなど若者グループとも遭遇、彼らも今日は休みにして市内観光するらしい。

荷物を今夜泊まるホテルへ預けに行く。本当は今夜のホテルに連泊したかったのだけど予約が取れなかった。予約した時に観光情報のメッセージをくれたけれど、今日も親切に教えてくれた。

美術館

教えてもらった展示は、紙で作ったブルゴス大聖堂の模型。背後に見えているのが本物。

ブルゴス大聖堂へ、クレデンシャルの割引で5€。まあとにかく大きい・広い!

内部のほんの一部
模型で見るとよくわかる大聖堂の造形、どの面から見ても美しい!
ビールとタパスの昼食

薬局に寄って風邪薬を買ったりして、14時までなんとか時間を潰し、改めてチェックイン。

Happy Hostel Carrales 54€

しばらく休憩して、夕食はせっかくなのでブルゴス名物のMORCILLA de BURGOS(モルシージャ・デ・ブルゴス/豚血入りソーセージ)を食べてみたくて、GoogleMapで店を調べて行ってみる。40分位歩いた。( ̄▼ ̄;アハッ・・・・

シーザーサラダと。ブラッドソーセージなるもの、面白い味と食感だった。美味しいかと聞かれると〜( ̄-  ̄ ) うーん。

9月15日(月)Burgos→Castellanos de Castro(カステリャーノス・デ・カストロ)29.1km(難易度3)

巡礼再開、休んだ割に体調はあまり変わってないけれど6時前に出発。

8時半ごろ見つけたアルベルゲで朝食(6€)、トイレがバリアフリーでハンドドライヤーも有るのに感心。

11時15分オレンジシュース休憩、1.5€のオレンジジュースを氷と一緒にグラスへ入れてくれて、2階のトイレも使わせてくれたありがたいお店。BGMの選曲もナイス!

長距離だしいよいよメセタ(一面何もない乾燥した大地)が始まり、段々暑くなってきた。
黙々ひたすら歩いて14時過ぎにAlbergue Fuente Sidres(朝・夕食付き39.82€)到着。
今日の宿は、誰かがネットでカミーノ中で一番好きなアルベルゲと書いていたので、興味があって泊まってみることにした。荒野の中の1軒屋で周囲に何も無い。家族経営っぽい。

2段ベッドの下を確保し、シャワーと洗濯後宿のカフェでビールとサンドの昼食を取っていたら、アンドレア、リーナとアメリカ人のティミーが到着、着くや否やアクエリアスを頼んでガブガブ飲んでいた。
同室になり、8人部屋を4人で使用、みんな当然ベッドは下段。
外のテラスで歓談している声を聞きながら、1人ベッドに転がっているのが、寂しいような、そうでもないような。

夕食は4人同じテーブルで。スープ、豆とモルシージャ(ブラッドソーセージ)の煮込み、チョコレートアイス、調理担当の夫氏が美味しいか?おかわりは?と聞いてくる。ワインは別料金だったのをティミーが奢ってくれた。

庭に日没を見るポイントがあって、みんなで見てから就寝。

9月16日(火)Castellanos de Castro→Itero de la Vega(イテロ・デ・ラ・ベガ)21.6km(難易度4)

朝食は6時半からなので6時に起床。みんな足は絆創膏だらけでちょっと安心。
夫氏が卵の焼き方を聞いてくれるので、スクランブルエッグにしてもらった。

アンドレア達は今夜は電気がない寄付制のアルベルゲに泊まるらしい。スマホの充電どうするんだろ?歩くのが遅いので7時過ぎに先に出発。出発前に夫氏に水筒へ水を入れてもらったら、去年日本へ行ったよと言われ、ちょっと不思議な気持ちに。

これぞメセタ

途中バルには寄らず、適時休憩しながら歩く。

12時半ごろ町に着き、入ってすぐのレストランでミュリエル達を見かけたけど、先に宿の受付をしておきたくてスルー。受付が13時からだったので先に宿の近くで昼食。私より唯一歩くのが遅いと思われるイギリス人婦人とSJPPの宿が一緒でデヴィッド達とよく歩いている台湾の女性も来た。

受付の隅っこで大人しくしているワンコ(結構大きい)

受付が一番乗りだったのでシングルベッドを確保。
手持ちの現金が少ないのに現金払いだったので、夕食のみ追加(10€)
町の入り口で寄付制のマッサージを見かけたけれど、現金がないので見送り。

手術が成功したお礼にカミーノに来たスペイン人男性、オランダ人女性と3人で夕食。

スープ、チキンとライス、ヨーグルト。
料理は美味しかったけど、蝿が多いのにまいる。

9月17日(水)Itero de la Vega→Villalcazar de Sirga(ビジャルカーサル・デ・シルガ)26.9km(難易度1)

5時起床、バナナだけ食べて半過ぎに出発。

今日こそはATMを探さないとと思っていたら、Fromistaの町へ入ったら道沿いにあったので100€おろす。

ついでにバルで朝食も、チョコラータのチョコが少ない。

11時前に休憩しようとしたらアンドレア達と遭遇。オレンジジュース代をカードで払おうとしたら、先程現金をおろしたので1日の限度額に引っかかったようでカードが使えず、モタモタしていたら、横からティミーがさっと払って、また奢られてしまった(>_<)

国道脇に出来た巡礼路(センダ)

12時半に町に着き、立派な教会があったので入ってみると見学料1€取られた。

サンタ・マリーア教会、中にあるお墓(?)
Albergue Don Camino(15.3€)

宿の受付前にまた昼食を済ませようかと思ったけれど、もう動くのが億劫だったので、受付が始まるまで宿の前で待っていると、休憩中の人から青リンゴをいただく。ありがたいけど皮も実も硬い。

今日も荷物が届いていないので、宿併設のバルで先に昼食。
名前の下に読み方のあて字の漢字を書いた紙が、カウンターの後ろに貼ってある。
誰が書いたのと聞いてみたら、日本人が自分と娘の名前を漢字で書いてくれて気に入ってるそう。
やっと荷物が届いたと思ったら、誰かのポンチョが挟まっていた。一瞬もらっておこうかと思ったけれど、WhatsAPPでトランスファーサービスの会社へ連絡、宿に預けておいてとのこと。

夕食は好きな時間に出してくれるので18時半にバルへ行くともう満席。昨日同宿だったオランダ人女性が居たので相席させてもらう。

ガスパチョ、ビーフステーキ(ビーフが薄かった)、既製品アイスクリームはそのまま出てきた。

9月18日(木)Villalcazar de Sirga→Calzadilla de la Cueza(カルサディージャ・デ・ラ・クエッサ)22.8km(難易度1)

5時20分起床、早朝組が多いのか4人位起きて支度を始めた。バナナを食べて6時出発。
真っ暗な中一本道をずんずん進む。

次の町Carrion de los Condesを過ぎるとバルがないらしいので、まだ7時過ぎだけど見つけた店で朝食(4.8€)。

陽が昇る頃、道沿いにカフェバスが居たのでカフェ・コン・レチェ(2€)。

1時間もしないうちに簡易の休憩所が2軒ほどあったけれどスルー。

平坦な道ばかりなので楽。12時前には宿(右)に着いた。評価が低いのでキャンセルした宿(左)の向かいだった(・・A;)あせあせ。

受付時間前だったので、先に併設レストランで昼食。

ビールとトルティージャで4€

Albergue Los Canarios、宿泊代22€と夕食代16€、機械の故障でカードが使えなく現金で払う。
3人部屋で他の2人は男性だった。また荷物が届いていなくて手持ち無沙汰。14時45分頃ようやく届いてシャワーを浴びようとしたら、水圧が低いのかなかなか水が出なくて焦った。その後の洗濯の時も水に一苦労。

ここも併設のレストランで夕食は19時以降なら好きな時間に取れた。

まだ風邪が抜け切らないのでガーリックスープ、パエリア、アイスクリームをチョイス。
入り口近くの席でひとりで食べ終わって部屋に戻ろうとすると、テラス席の方は相席で賑やかにみんな食事していた。ここ2日同宿だった女性も別の人と食べていてちょっと寂しい気持ちに。
コミュニケーション下手なので仕方ないか。

ここ数日、食事時も部屋でも蝿が飛びまくってとても煩わしかったのだけれど、この宿には蝿がいなくて、それだけでもとても快適。

ブルゴスで買った貝と宿で貰った手形の飾り

この日はとうとう馴染みの顔誰にも出会わなかった。

Day18〜22へ続く

コメント

タイトルとURLをコピーしました