Albergue(巡礼宿)では、受付時に布製か使い捨ての紙のシーツと枕カバーを渡され、自分でベッドに敷くところから始まる。ホテルの様に既に敷いてくれている宿もあるけど稀。シーツを使わない人も居るのか、シーツを使ってねと念押しされたり、注意書きが貼ってあったりもした。
9月5日(金)Pamplona→Puente la Reina(プエンテ・ラ・レイナ)23.9km(難易度4)

前日買ったパンと宿の無料カフェオレの朝食を取り出発。
巡礼路は基本1本道だけど、都会から出る時は大抵迷う。通りかかった人に尋ねても分からない。巡礼者を見つけて付いていく。アメリカ人のロジャーとキム、香港から来た若い女性2人組らと探しながら歩いていると開いている店発見。

朝食の定番となったボカディージョとオレンジジュース、ボカディージョが大きかったので半分は持ち帰り。

日陰も何も無い道を淡々と歩き、

風車目指してどんどんどんどん登り、

標高780mのペルドン峠へ。巡礼者の銅板モニュメントで有名。

登った後はひたすら降る。石がゴロゴロしていて歩きづらい。

オレンジジュース休憩(4€)後は平坦な道を歩き続け、14時半ごろプエンテ・ラ・レイナ(王妃の橋)へ到着。
宿はAlbergue Puente para peregrinos18€、男女共用4人部屋が2間続き。廊下沿いにシャワーとトイレが2つづつあるのだけれど洗面所が無く、トイレの手洗いを使うしかない。

シャワー・洗濯後昼食、いつものビールとトルティージャ。
ベッドに戻ると人の荷物が置いてある。下段に居た人に聞くと、みんな勝手に好きな場所を使うらしい。代わるのは構わないけど、どのベッドが空いているか分からないので、帰ってくるのを待って問いただすと、友達の近くを使いたいと。良いけど先に断ってから荷物置けよと思ったけど、日本語でも言えないのに英語で文句が言える訳もなく、どのベッドが空いてるのかだけ聞いて移動。
なんだかどっと疲れて、夕食にまた出かけるのも億劫になり、共用キッチンで朝の残りのボカディージョを食べて寝る。
足の豆が1つ増えた(>_<)
9月6日(土)Puente la Reina→Estella(エステージャ)21.6km(難易度3)

5時起床、キッチンに荷物を持ち込み支度した後パンを食べていたら、フランス人のポーラから朝はコーラだけで十分なのと話しかけられた。朝食がコーラというのがよく分からないんだけど、ヨーロッパ系の人はよくコーラを飲んでる。
早朝一緒になるロジャーとキム、キムは大体自分と同じ位のゆっくりペースで、先に行ったロジャーが待ってる。道端のブラックベリーを取っていると思ったら、お裾分けしてくれた。

羽織っていたネルシャツを脱いで腰に巻いて歩いていたらいつの間にか落としたみたいで、気づいた時には後の祭り。どこで落としたのかも分からないのでそのまま進んでいると、後ろから来た人が拾ってくれていて助かった。

8時過ぎに朝食を取ろうとしたら、先程シャツを拾ってくれた人達が居たので合流。イギリス人のアンドレア、オーストラリア人のリーナと若いミュリエル。アンドレアは今年の4月に熊野古道を歩いたらしく、八咫烏の模様の入った貝をリュックに付けていた。



石ゴロゴロでアップダウンを繰り返す道を休憩しつつ歩き、13時過ぎに宿に到着。

Agora Hostel 24€

広々としている部屋は1人につき2つのロッカーと、カーテン付きベッド。ホスピタレイラのプイも親切、前日の宿で頼めなかったので、マッサージしてくれるところはないか尋ねると、土曜だから閉まっているかもしれないけど、開いていたら予約の電話をしてくれると。残念ながら閉まってた(>_<)。

洗濯を頼めるので(7€)シャワーだけして昼食へ。コロッケの写真を見た親がもっと食べろと言うので、別のレストランでイカフライを頼んだら大量、全部食べた。

イカフライとビール2杯で胸焼けし、夕飯は宿で買ったサンドイッチとコーラ(4.5€)。
毛布も借りて(1€)就寝。
9月7日(日)Estella→Los Arcos(ロス・アルコス)21.3km(難易度1)

宿の冷蔵庫のカプチーノ(2€)とパン・バナナの朝食後6時に出発。
やたら若者が歩いている。夜通し盛り上がっていたのだろうか?
大勢が集まっているBARの横を冷やかされながら通り過ぎる。

国道を歩くとワインの泉(蛇口を捻るとワインが出る)があった様なのだけれど、暗いので分からなかったし、8時からしか出ないらしいのでどちらにしても飲めなかった。

8時過ぎに朝食、トーストサンドと赤スグリのジュース。
いつもの様にひとり黙々歩いていると、背後から日本の方ですか?と声をかけられる。
お〜、カミーノで会う初の日本人!大阪から来た男性、リュックにミャクミャクのぬいぐるみを付けてる。日頃マラソンをしているそうで、10kgの荷物を背負っていても歩くのが早い。
13時前に町に着いたが、宿の受付が13時からなので先に昼食にすることに。
日曜でほとんどの店が閉まっている中、唯一開いているバルに長蛇の列。アンドレアを見つけたので、混ぜてもらうことに。

大阪の方やパンプローナの宿が一緒だったスティーブも合流。アンドレアとリーナは次の町の寄付制のアルベルゲへ泊まると出発。

13時半にCasa de la Abuelaにチェックイン。WhatsAppアプリを使い自分で予約した宿だけれど、個室が取れていた。

シャワー・トイレは共有のツインルームで40€、夕食10€、洗濯1€、初個室。
しかし朝トランスポートサービスを頼んだ荷物がまだ届いていない。着替えがないのでシャワーも出来ない。宿の人に問い合わせてもらい、ヤキモキしながら待っていると15時半にやっと届いて一安心。┐(-。ー;)┌ヤレヤレ

宿の夕食は、サラダ・ソーセージ入り豆のスープ・ピエネッタの様なアイスケーキ、もちろんパンとワイン付き。スウェーデン人のマッツ、ドイツ人のベルナルド、オーストラリア人のおじいちゃんともう1人男性と5人同じテーブルでいただいたが、自分にちょうど良い量だったので男性陣は物足りなかっただろう。マッツはしきりにソーセージはもうないの?とかデザートもう1つ頂戴と言って、結局デザートをせしめていた。( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
9月8日(月)Los Arcos→Logrono(ログローニョ)27.6km(難易度3)

個室なので早朝でも気兼ねなく支度できる。昨日荷物を待っている間に買ったパンで朝食。

月明かりの下歩き始める。次の町Sansolまでは平坦な道。

8時半頃休憩中のスティーブを見つけ、相席して2度目の朝食、チョコラータとオレンジジュース。
Sansolを出ると登り下りの連続。11時45分頃Vianaで休憩。

ひたすら歩いていると、後ろから来たマッツに奥さんとのTV電話に参加させられる。


14時20分にようやくリオハ州の州都ログローニョに到着。
空腹なのでまず昼食、その後ホテルへ。

トルティージャは店ごとに具や固さなども違ってて食べ飽きない。

昨日の個室は偶然だけれど、今日は風呂に浸かりたくてバスタブ付きの部屋を予約してた。
巡礼宿ではない普通のホテルなので団体客で賑わっている。洗濯を頼みたかったけれど翌朝までは難しいと思い洗面台で洗って浴室に干した。
雨になる天気予報だったので、バル巡りもせずスーパーでサラダなど買って部屋で夕食。

久しぶりの浴槽、2度入った。
Day8〜11へ続く



コメント
一気読みさせてもらったわ!
詳しく書いてくれてるから情景が想像できて楽しい♪
これから行く予定の人も参考になりそうね。
出会う人たちみんなフレンドリー。でもお宿は個室が落ち着くよね。
そして食事が美味しそう~。ワインの泉とは魅惑的。飲めたらよかったのにね。
keroちゃん
このペースだと記事幾つになるんだろうと思いながら書いてます( ̄∀ ̄*)イヒッ
大体毎日同じメンバーと顔を合わせるから、なんとなく同志感が生まれるみたい。
スペインの食事は口に合うね。ワインの泉はちょっと惜しかった。