前代未聞の大計画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』(ネタバレ感想)

前代未聞の大計画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』(ネタバレ感想)

ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』を観ました。
ジェシー・アイゼンバーグ目当てに観ましたが、この頭の禿げた人誰?と思ったら、アレキサンダー・スカルスガルドでビックリ。でも、こういう役も良かったです。

THE HUMMINGBIRD PROJECT 2018年カナダ /ベルギー  111分

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ストーリー

公式は実話を謳っていますが、実話を元に書かれた小説、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』や『マネーボール』の原作者マイケル・ルイスの著書「フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち」を元にしているだけで、実在の人物の映画かという訳では無さそう。

舞台は2011年ニューヨーク。
株式取引が、大きなリスクを取らず、薄利だが大量売買を積み上げ、確実に収益を挙げる<高頻度取引>に大きくシフトした頃、処理スピードが利益に直結するため、
カンザス州のデータセンターからニューヨーク証券取引所間1,600㎞を、最短の一直線でつなぐ光ファイバー専用回線を敷くという前代未聞の計画を思いつく。完成すればたったの0.001秒(ハミングバードが羽ばたく時間)早く取引でき、それによってもたらされる利益は莫大。

キャスト&監督

ヴィンセントにジェシー・アイゼンバーグ、彼に頼まれると断れない魅力がありますよね。従兄弟のアントンにアレクサンダー・スカルスガルド、髪を剃ってのぞんだ今作、コメディっぽい役を見るのは初めてですが、なかなか良い。特に解決策が見つかった時のホテルの廊下ではしゃぐシーンに笑いました( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
早口で喋りいつも動いているヴィンセントと逆に、静かで落ち着いているアントンのコンビが、緩急がついて良かった。
実行部隊のマークにマイケル・マンド、『スパイダーマン:ホームカミング』では悪い奴だったけど、今作ではとっても良い人。
元上司のエヴァにサルマ・ハエック、相変わらずお美しいしぴったりな役どころ。
監督はキム・グエン

ネタバレあらすじ&感想

ハミングバード計画を思いついたヴィンセントは従兄弟のアントンと共に会社を辞めるが、アントンの頭脳をかっているエヴァにスパイされ計画がバレてしまう。
エヴァからFBIに逮捕させると脅されるアントン。
ヴィンセントには胃がんが見つかり、早く治療に入らないと命の保証はないと言われるが、計画を続行する二人。

当然と言えば当然だけど、次から次へと問題が起こるため目が離せません。
面白かったのは、ケーブルを地下に通すための土地買収に一番手こずるのかと思えば、そこはあっさりしていたこと。地下なのでケーブルは目に触れないし、敷地にも入らず工事することでお金が入るとなれば、あっさり売ってしまうのが人間かもね。
一番手こずったのが、ハイテクやスピードなどを否定しているアーミッシュの村だったという皮肉。

結局エヴァに告発されFBIにアントンは捕まり、アントンの代わりの人材が開発したタワーによってスピードも超えられ、ショックでヴィンセントは倒れてしまう。

アントンは自衛で仕掛けていたシステムでエヴァと交渉し告訴は取り下げられるけれど、ヴィンセントの顔は進行しているし、プロジェクトはマークによって成功したものの時すでに遅くて全てを失ってしまう。

プロジェクトに命と情熱を掛けた男たち。
命を削った結果を無駄と思うか、情熱を掛けたプロジェクトが成功したのを尊いと思うのかは観ている側次第なエンディングでした。

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