話題性たっぷりでオスカー候補との呼び声も高い『ワン・バトル・アフター・アナザー』を観ました。
確かにキャスト陣の演技は見事、なのですが〜

One Battle After Another 2025年米 162分 PG12
ストーリー
過去に世間を騒がせた革命家だったボブは、生まれたばかりの娘と共に名を変え16年間身を隠していた。しかしある日、革命グループの中心メンバーだった妻の宿敵とも言える軍人ロックジョーにとうとう居場所を嗅ぎつけられてしまう。酒と薬ですっかり腑抜けたボブだったが、大切なひとり娘ウィラをロックジョーから守るため、周囲の助けを借りながら立ち向かう。
キャスト
パット/ボブにレオナルド・ディカプリオ、軍人ロックジョーにショーン・ペン、空手道場の謎のセンセイ(先生)にベニチオ・デル・トロ、ボブの革命家仲間にレジーナ・ホール、妻でカリスマ革命家ペルフィディアにテヤナ・テイラー、娘ウィラ/シャーリーンにチェイス・インフィニティ。
監督は『リコリス・ピザ』のポール・トーマス・アンダーソン。
ネタバレ感想
移民収容所から移民を逃す活動をする革命グループ「フレンチ75」。
何年の話というのが明確にされていないので、いつの時代なのかな〜と考えながら観ていました。
グループ名といい、60年代といってもおかしくない雰囲気。
しかし16年後にはスマホも登場しているので現代の話なんですけど、あえてなのか、原作が60〜80年代なのを引きずっているのか、最後まで時代不詳な感じが強かった。
なので、トランプ政権の移民政策などへの批判的な意味もありそうだけれど、露骨には感じない。
正直なところ予告を見た段階では、もっとコミカルなのかなと思ってました。
ディカプリオにしろデル・トロにしろ、笑える要素はあったのですが、まあ、ショーン・ペン演じるロックジョーの欲と人格が気持ち悪すぎて( ̄▼ ̄;アハッ・・・・
「クリスマス・アドベンチャラーズ・クラブ」という白人至上主義の秘密結社(最初KKKかと思った)の存在も、実際こういう組織存在するんだろうなと思えて笑えない。
そんな中、終盤のカーチェイスシーンは出色。ただ爽快感はないんですよね〜。
これほどの悲惨な目に遭いつつも、革命家の両親の血を引いた娘が抗議活動に積極的に参加するところ、その娘を暖かく見守る父親とダメ親父への信頼を取り戻した娘というラストは良かったです。
まあ、全体的にPTA監督作品としては、観やすかったなと思います。



コメント
木蓮さん
おもしろくないとは言えないけれど、とにかく爽快感はなかったですね。ロックジョーの気色悪さはもちろんですが、妻のペルフィディアも大概すぎて付き合い切れず……。
でも、カーチェイスの見せ方とかはすごく斬新で、「ダメ」「合わない」と切り捨てるにはあまりに惜しい。悩ましい映画でした。
hedgehogさん
笑いたいのに笑えない、面白かったと言いたいのに手放しで褒められず、と悩ましいですよね。
まあでも記憶には残る気がする( ̄∀ ̄*)イヒッ