キツネが可愛い 『グリーン・ナイト』(ネタバレ感想)

キツネが可愛い 『グリーン・ナイト』(ネタバレ感想)

A24だし面白そうなファンタジーってだけで観た『グリーン・ナイト』。
実はアーサー王と円卓の騎士にまつわるお話でした。

 

The Green Knight 2021年米/カナダ/アイルランド 130分

 

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ストーリー

アーサー王の甥でありながら自堕落な日々を送り、正式な騎士にもなれていないガウェイン。クリスマスの王と円卓の騎士たちが集う宴の席に、樹木の様な顔の緑の騎士が現れ決闘を持ちかける。この挑発に乗ったガウェインは、緑の騎士の首を一振りで切り落としたものの、騎士は転がる首を拾い上げると1年後に会いに来る様伝え立ち去った。約束を果たすため緑の騎士のもとへと旅立ったガウェインだったが…。

キャスト

ガウェインに『どん底作家の人生に幸あれ!』のデヴ・パテル、母親にサリタ・チョウドリー、アーサー王に『ミッション・インポッシブル』シリーズのショーン・ハリス、王妃にケイト・ディッキー、エセルと城主の妻にアリシア・ヴィカンダー、城主にジョエル・エジャトン、盗賊にバリー・コーガンなど。
監督は『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』のデヴィッド・ロウリー

ネタバレ感想

原作は14世紀に書かれた作者不明の「ガウェイン卿と緑の騎士」。
アーサー王物語の一端で、原詩を元にトールキンが書いたものもあり、多分有名な話なんだろうけど知りませんでした。
(実は映画を見ている間、王がアーサー王だと気づいていませんでした >_< )
原作のガウェインは、寛容・友愛・純潔・礼節・同情心という騎士道における5つの徳を持ち合わせた人物らしいのだけれど、本作のガウェインはほぼ反対の性格。悪い人間ではないけれど、臆病で怠惰。
そんなガウェインへの試練として、母親が緑の騎士を召喚。騎士の挑発に乗ってしまったために、命を賭けた旅へ出る羽目に。旅先で次々と試練に遭うものの、母に貰った帯のおかげか、何とか約束の場所に辿り着きます。

緑の騎士に始まり、旅先で次々出くわす事も不思議なことばかり。これは試練なの?と思いながら観続けるのですが、そもそも、自分にしたことをそっくりそのまま返すよと言われた挑戦になぜ乗るのか?

約束通り緑の騎士の場所に辿り着き、首を切られそうになったところから、逃げ出してしまった未来が酷いのを見て覚悟を決めたガウェイン。最後に映る王冠で遊ぶ女の子ワンショットで、良い未来になったんだと思います。

画面が暗くて観にくいのが難点。

 

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