父と息子から母と娘の物語へ 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(ネタバレ感想)

父と息子から母と娘の物語へ 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(ネタバレ感想)

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)30作品目、2018年公開の『ブラックパンサー』の続編、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』を初日レイトショーで観ました。
最初から最後までテイ・チャラ/ブラックパンサー、そしてチャドウィック・ボーズマン追悼の映画でした。

 

Black Panther: Wakanda Forever 2022年米 161分

 

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ストーリー

ワカンダの国王でありブラックパンサーでもあったテイ・チャラが突然の病で亡くなった。妹シュリは兄を救えなかった事を悔やみ、そんな娘を母ラモンダは心配していた。
ブラックパンサー不在の今、他国はワカンダのヴィヴラニウムを手に入れようと画策。そんな中、海底で探索機がヴィヴラニウムを発見するが、海底から現れた何者かによって阻止される。

キャスト

ティ・チャラの妹シュリにレティーシャ・ライト、母ラモンダにアンジェラ・バセット、テイ・チャラの恋人だったナキアにルピタ・ニョンゴ、国王親衛隊”ドーラ・ミラージュ”の隊長オコエにダナイ・グリラ、ジャバリ族族長のエムバクにウィンストン・デューク、CIAのエヴェレット・ロスにマーティン・フリーマンなどの前作キャストが再登場。
タロカンのネイモアにテノッチ・ウエルタ、リリ・ウィリアムズにドミニク・ソーン、新CIA長官のヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌにジュリア・ルイス=ドレイファス
監督・脚本は前作から引き続きライアン・クーグラー。

ネタバレ感想

オープニングのMARVEL STUDIOのタイトルロールがテイ・チャラ/ブラックパンサー一色。
そして彼の葬儀のシーンで始まります。
自分の科学力で兄を救えなかったことに負い目を感じるシュリは1年経っても立ち直れずにいます。
世界中が狙っているヴィヴラニウムの探索機を作った少女リリ・ウィリアムズを助けようとしたシュリは、海底王国タロカンのネイモアに攫われます。

ブラックパンサーになるためのハーブを飲んだシュリが、亡くなった母の代わりに会ったのがキルモンガー(マイケル・B・ジョーダン)だったのが上手いですね。自分の様になるのか兄の様になるのか選択を迫ります。
今作のヴィランのネイモアは略奪者ではなく、戦いの動機がシュリと同じく復讐で、お互い守るべき民がいる立場なので、彼を殺さなくてホッとしました。また揉めそうですけどね。

ロス君の再登場も嬉しい。結局彼はバッキーの様にワカンダで匿われるのかしらん。
個人的には、ストレンジ先生との絡みがいつか実現すると良いなと思ってます♪( ̄∀ ̄*)イヒッ

MCUフェーズ4では、継承される次世代の紹介をしているので、今作は2代目ブラックパンサーに誰がなるのかが気になるところでしたが、結局シュリが継承。
ワカンダの国王の任命式にはシュリではなくエムバクが名乗りを上げたので、世襲制を廃止するのかも。
親衛隊をクビになったオコエが嫌々身につけたスーツは、ミッドナイト・エンジェルというらしい。

今作で登場したリリ・ウィリアムズは、MCUドラマ「アイアンハート」で来年登場することになっていて、どうやら2代目アイアンマンみたい。
今まで、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」ではジョン・ウォーカーを、『ブラックウィドウ』ではエレーナを、スカウトしていたヴァレンティーナがロスの元妻だったのにも驚いたけれど、CIAの長官に就任したのも気になりますね。
まあ、フェーズ5で『サンダーボルツ』というヴィランチームの映画に出ることも決まってるんですけどね。( ̄∇ ̄)ニヤッ

ミッドクレジットシーンでは、ようやく亡き兄を偲ぶことができたシュリ。
テイ・チャラに子供がいたこともわかり、シュリの後継となるのか。
MCUの映画では珍しくポストクレジットシーンはありませんでした。
映画を丸々1本使って、チャドウィックの追悼をしていたように感じました。
改めて、合掌。

 

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