まるでドキュメンタリー『ボイリング・ポイント/沸騰』(ネタバレ感想)

まるでドキュメンタリー『ボイリング・ポイント/沸騰』(ネタバレ感想)

全編90分、ワンショット・ワンカメラで評判の『ボイリング・ポイント/沸騰』を観ました。
次から次へとハプニングの連続で、観ていて大丈夫なのかハラハラでした。

 

Boiling Point 2021年英 95分 PG12

 

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ストーリー

1年で最もレストランがにぎわうクリスマス前の金曜日。ロンドンにある人気高級レストランのオーナーシェフのアンディは、妻とのいざこざで遅刻がち。おまけに仕入や準備を忘れがちで、衛生管理検査で評価を下げられてしまう。
気を取り直して営業を始めるが、予約率100%の中、客や従業員とのトラブルが続々と持ち上がる。
極めつけに、アンディのライバルシェフが有名なグルメ評論家を連れて突然来店し、脅迫まがいの取引を持ちかけてくきて……。

キャスト

オーナーシェフのアンディに『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』で刑事役だったスティーブン・グレアム、スーシェフのカーリーに「SHERLOCK」シリーズのサリー・ドノバン巡査役のヴィネット・ロビンソン、支配人のエミリーにハンナ・ウォルターズ、トニーにマラカイ・カービー、バーテンダーのビルに実写版『ONE PIECE』でサンジ役のタズ・スカイラー、アンディのライバルシェフのアリステアに『シング・ア・ソング! 〜笑顔を咲かす歌声〜』のジェイソン・フレミングなど。
監督はフィリップ・バランティーニ

ネタバレ感想

実際のところ、1年で一番忙しいクリスマス前の金曜日に衛生管理検査が入るとも思えないし、ライバルも同じシェフなら自分も忙しいはず。などのツッコミは置いておいて、想像がつくありとあらゆるハプニングが起こります。
そのバタバタぶりをワンカメラ・ワンショットで追っていくので、ハラハラ度が増し増しに。

クレーマーや自称インフルエンサーの客はしょうがないとして、トラブルの半分以上はアンディの責任。
プライベートにトラブルを抱え、職場での段取りが疎かになっているせい。
スーシェフのカーリーがフォローしてくれていますが、それも限界。

オープンキッチンは案外狭く、そんなペースで間に合うのかと観ているこちらが心配になってきます。キッチンはバタバタなのにバー担当はのんびりしているし、人種差別な客を担当させられているホール係は他の人に代わって貰えば良いのにと思うし、SNSでの評判を気にして客の無茶なリクエストに応える支配人など、キッチンとホールの担当との連携も悪い。問題山積みなのに更に追い打ちをかけるライバルシェフ。

もっと酷い事が起こりそうと思いながら観ていて、これで打ち止めかと思った矢先に、ドッカーンと来ます。
アンディが泥沼から抜け出す決意をした直後に倒れ、エーっと思う間も無く終幕。
一つのレストランでさえこれだけの問題があるのだから、リーダーってどこでも大事ですよね。

 

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