製作側の対立がもたらした混乱の結果は『メン・イン・ブラック:インターナショナル』(ネタバレ感想)

製作側の対立がもたらした混乱の結果は『メン・イン・ブラック:インターナショナル』(ネタバレ感想)

2012年の『メン・イン・ブラック3』から7年、M.I.Bシリーズ4作目となる『メン・イン・ブラック:インターナショナル』。過去作を全く観ていなくても大丈夫な作りで、逆に過去作観ていないほうが楽しめるかも。

MEN IN BLACK INTERNATIONAL  2019年米 115分

M.I.Bとは

地球に住むエイリアンの監視・取り締まりをする最高機密機関
黒いスーツにサングラスが制服。
一般人に組織やエイリアンの存在を知られてはいけないため、ニューラライザーという記憶を一部消す機械を所持している。

キャスト&監督

新米エージェントMにテッサ・トンプソン、先輩エージェントHにクリス・ヘムズワース、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』のヴァルキリーとソーコンビ。
NY支局のエージェントOにエマ・トンプソン(すっかり忘れてるのですが、『メン・イン・ブラック3』にも出てたんですね)。
ロンドン支局長のハイTにリーアム・ニーソン、エージェントCにレイフ・スポール。Hが昔付き合っていた美人が誰かと思えば、レベッカ・ファーガソンでした。人間に化けたエイリアンは一人二役ではなく、ラリー・ブルジョアロラン・ブルジョアという双子のダンサーで、Les Twins(レ・トゥインズ)ということも初めて知りました。
監督は『ワイルド・スピード ICE BREAK』のF・ゲイリー・グレイ

ネタバレあり辛口感想

軽〜く観られるのは良いのですが、思ったほど笑えず。
インターナショナルなだけに、NY、ロンドン、パリなど世界中を飛び回る。
NYからロンドンまであっという間に到着するのには感心したけど、後は車が飛ぼうがバイクがワープしようが、過去作で見ているので特に新鮮味は無し。
車が武器になるシーンは予告で散々見せられたので驚きも無し。
エージェントMはまだキャラ設定がしっかりしているけれど、エージェントHは元々お馬鹿キャラなのか、何か理由があってダメキャラなのか判断が付かず、結局最後まで観ても本当は優秀なのかどうかがさっぱりわかりませんでした。
クリス・ヘムズワースは最近お馬鹿な役が増えてますが、今回はおバカ度も控えめ。どうせならもっと弾けたほうが笑えて良かったですね。
ストーリー展開もスパイ要素を入れたからか、どうもすっきりしない。
このシリーズはベタだけどほろっとさせられる人情味のあるところが好きだったので、今作では残念ながらエモーショナルさが足りなかったです。
せっかく良いキャストが揃っているのにね〜。

TheHollywoodReporterによると、最初の脚本は移民問題を扱った風刺的な話だったようですが、プロデューサーと監督が対立した結果、脚本が毎日変わったのだとか。映画のぐだぐだ感はこれが原因だった様ですね。
元の脚本で出演を決めた俳優達にも我々観客にも残念な結果になっちゃいましたね。

クリヘム休業宣言は、こういうことも理由だったりして。

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